「ありがとう」の気持ち
少し前の週末、おばとふたり暮しのわたしのおばあちゃんが、
夜おばの不在でひとりになるからというので、
一家で、おばあちゃんちに出かけたときのこと。
おばあちゃん、以前お風呂場でたおれたことがあるので、
あまりひとりの時はお風呂に入らないように、皆に言われています。
なので、その日は、我が家のおさるちゃんたちふたりと、
おばあちゃん、私の4人でお風呂に入っておりました。
お風呂の中で、きゃっきゃっと遊ぶおさるちゃんたちを、
にっこりほほえみながらみていたおばあちゃん。
ふと、うちのおさるちゃんたちに言いました。
「生まれてきてくれてありがとねー。
おばあちゃん、あなたたちに会えてよかった~」
いつもはわがままで、気が強いおばあちゃんが、さらりと
言った何気ないひと言です。
そうだった。私も、この子たちが生まれた時、そう思ったんだった。
日常生活の中でなんだかそういう気持ちも忘れかけていた。
いつも思っている。私がこうやって、子育てをしながら
仕事を続けていられるのは、まわりの皆のおかげ。
理解のある上司、助けてくれる同僚たち、保育園の先生方、
実家の家族や、義母、一緒に笑い合える友人たち、
そして一緒に家族を築いている夫、
皆に感謝の気持ちを忘れないように・・・。
でも、子供たちには忘れていたかな。「ありがとう」の気持ち。
「生まれてきてくれてありがとう」
「元気に育ってくれてありがとう」
「私を親にしてくれてありがとう」
「日々笑わせてくれてありがとう」
そして、私にあの頃の気持ちを思い出させてくれたおばあちゃん、
「ありがとう、長生きしてね」